広州から南寧へは人生初の寝台バスで移動しました。これはかなり良い乗り物です。日本でも絶対普及させて欲しいと思いました。
途中ちゃんと高速のパーキングで休憩します。寝台バスだらけ。
ここで偶然船で仲良くなって上海で一緒に行動した日本の方と再会。目的地も同じで、向こうで会うねなんて話しましたが、結局これ以降1度も会えませんでした。
きっとそれはこの後の展開のせいでしょう。
早朝5時バスの運転手に起こされます。起きると乗っているのは自分一人で後は全員いなくなってます。熟睡でした。
南寧駅と思って降りてみるとどうも駅名が違います。中国で購入した地図を見せながら人に聞いてみると、何故か南寧駅よりだいぶ南まで来ています。
これは予想ですが、終点は南寧駅ではなく自分が起こされた駅で、もしかして乗り過ごしたのかなと。真相は分かりませんが。
仕方なく公共のバスに乗って南寧駅に向かいました。中国は公共のバスが非常に発達していて、目的地も漢字で書いてあるので分かり易く、私でも乗りこなすことが出来ました。これは非常に助かった。
南寧で早速恒例の宿探し、今までの苦労が嘘のようにあっさり見つかりました。しかも値段もドミトリーを除けば過去最安。この綺麗さであの広州のボロアパートより安いのだから、中国は場所に寄っていかに物価が違うか痛感しました。
中国最後の食事は餃子と肉まん。中国では餃子とホイコーローが美味しかったです。ただ期待していたラーメンやチャーハンなど、全体的にはあまり口に合いませんでした。日本の中華料理とは味付けが違うので、多分好みが分かれると思います。今回は東部しか行ってないので、きっと他の地域は又違うでしょうけどね。
南寧駅でベトナム行きの寝台列車の切符を買って、いよいよ出国です。
寝台列車も2ランクあって、安い方は2段のスペースを無理やり3段にしています。大人が胡座をかいて座ると頭が余裕で上に着く狭さ。
(写真では下の方がかなり広く写っていますが、広角レンズで撮ったことでそう見えているだけで実際は一番下だけ少し高くて二段目三段目は同じ高さです。)
7月27日の午前中にコロンス島の宿をチェックアウト。厦門駅をお昼過ぎに出発する電車で広州に向かいました。
広州までは約15時間、つまり次の日の早朝に到着するのですが、寝台列車が満杯で取れなかったためかなり体力を消耗する移動になりました。
向かい合うタイプの座席で日本の同タイプのものより少し小さく、背もたれの角度は完全に直角。
さらに15時間照明は付きっぱなしで寝静まる瞬間はありません。
はっきり言ってこれだけで日本人なら敬遠したくなるところですが、自分の席がないのに乗車してる強者までいるから中国人の体力は相当なものです。
恐らく乗車率は120%くらいだったと思います。通路に座って15時間、真似出来ません。
自分は中国人親子2組と一人で乗っている若者と一緒の席でした。中国語のみだったので会話は成立してませんが、すごく気にかけてくれて向日葵の種をたくさんくれたり爪の鋭い何かの動物の手(流石にこれは食べれませんでしたが)くれたりと、楽しい時間でした。
一緒の席だった女の子は寝てる時と食べてる時以外はずっとiPad2をやっていました。
早朝4時くらいの車内(奥は通路でうずくまっている人)。流石に全員疲れてます。この頃になると同じ席同士はもう他人じゃありません、お互い足を前の座席に乗せて川の字みたいにして寝てました。ほぼ寝てない上に腰が痛くなりましたが、印象的な移動になって、これはこれで良かったです。
広州は中継地点として寄っただけなので、写真もあまり撮ってません。その代わり面白い宿に泊まったので、そちらを紹介します。
自分が見つけた中で一番安かったので泊まりましたが、こういうところはもう泊まらないと思います。
これが入り口
中に入ると廃虚かと思わせるアパートになってます
この鉄の扉を開けると私の部屋がありました
これでもこの宿の中で最もランクが上の部屋です